標題の件、今回は書いていきたいと思います。
コツを書くといっても、書くのは、撮影技術でも現像方法でもありません。(期待した方はすみません。。。)
これから書くのは、撮影指針です。
ただこれ、風景撮影をする上で、個人的に最も大切な部分だと思っています。
良い風景写真とは?
皆さんは良い風景写真は何ですか? と聞かれて、すぐに答えることはできますか?
ここら辺を深く考えて、写真を撮られている方は意外と少ないのではないかと思います。
僕は7年ほど写真を撮っていますが、結論からいうと、以下の2つが含まれている写真が良い写真だと思っています。
① わかりやすい写真
② 撮影者の明確な思考(意思)が入っている写真
抽象的ですが、これでも簡潔にした方です。もう少し掘り下げていきます。
① わかりやすい写真
わかりやすいとは、何を撮っているのか明確であるということ。
これだと 木 ですね。
できれば主題は一つ、多くでも副題として一つ入れる程度がわかりやすくていいです。
わかりにくい写真はダメなの?と言われると、あまりよくなく、本能的に不安になるからです。
例えば真っ暗闇なところに居ると、どこから攻撃されるのかわからない危険な状態になりますよね。急に攻撃されると怖いですよね。
人間が生存していく上で、”わからない”は良くないので、人は安心したがります。
本能ってもとを辿れば、死なないようにするために何世代にもわたって蓄積された経験なので、種を繁栄するためにとても大事なことなのだと思います。
少し脱線しますが、人間にとっての善悪って何なのかを問うバビロンというアニメで続くことは良いことと結論づけていたのが印象的でした。
> 人を殺したらだめ、結婚はいいこと etc.. のように人間は善悪を決めているって言ってて確かになぁ…と納得しました。
ですので、本能に逆らうような写真は撮らない方がいいと個人的には思っていて、安心する写真がいいパッと見た時にいい印象になるのだと僕は捉えています。
写真の感じ方は、人間の本能と密接に関係しているので、心理学や色彩心理学、行動学も写真に応用できそうですね。
② 撮影者の明確な思考(意思)が入っている写真
これも分かりにくいと思うので、具体的に一つ僕がやっていた方法を紹介します。
Q. 自分が綺麗だと思う景色を頭の中に思い浮かべてください。(お絵描きならなお良い)
…
…
…
ある人は、君の名はみたいな景色を思い浮かべたかもしれませんし、ある人は、もののけ姫の世界を思い浮かべたのかもしれません。
僕は誰もいない荒野で一人、宇宙の最果てにいる絵を思い浮かべました。
…………
ちょw ナルシスト入ってるやんけwwwって思った方、グーパンチするので歯を食いしばってくださいね ^^
それは冗談ですが、話しをもとに戻すと僕は荒野、宇宙感がある場所を探しました。そして、選んだ所が、室戸岬です。
高知の下の方にあるところなのですが、地殻変動で隆起した岩がめちゃんこあるとこなんですよね。ここなら、荒野感とか異世界感とか宇宙感がすごい出るなぁと思いました。
新月で星がよく見える時期や、潮が引いて岩場がよく見える時間帯とかどういう機材を使えばいいかとか、色々調べて撮った写真がこちらです。
自分の頭の中で思い浮かべた通りの写真が撮れたので良かったのですが、ポイントは逆算して写真を撮るって所で、写真を撮るときの一番難しい所を先に決めてしまおうよ、という方法です。
何となく、有名な景勝地に行って、周りの人と同じような構図で写真を撮ったけど個性が出ないって方におすすめです。
この方法なら、間違いなく撮影者の意図したことが入りこみます。
写真を通して撮影者が表現したい世界観や撮影意図が入っている写真は面白いです。
定番構図で撮るだけの写真なんて、見る方も撮る方もつまらなくないですか?
今日言ったことは、機材の良し悪しは関係なくてスマホでもできることなのでぜひやってみてください。
写真は本当に自由です。
ざっくりでしたが、以上です。